友人にデンマーク人のおばあさんがいて、一年に一回くらい家に遊びに行きます。イーディス(おばあさんの名前)がデンマークからイギリスに来たのは戦争が終わった後、今から60年以上も前のこと。当時まだ20代で、ポーランド人である旦那さんと一緒に今住んでいる街にやってきました。祖国では先生をしていた旦那さんですが、ポーランド人に対する差別があった当時のイギリスでは工場で働く以外、生計を立てる手段はなく、二人は長い時間をかけて生活を築き上げてきました。旦那さんはもうお亡くなりになっていますが、部屋にある写真には今の自分と変わらない年齢の二人が写っていて、二人の歩みが確かなリアリティを持って自分に語りかけてくるようです。
そんな波乱の時代を生き抜いたイーディスは『若者はたくさん食べるべきであり、また食べさせなくてはならない』という使命感を持っているようで、滞在中は一日三食、フルで提供されます。『お腹いっぱいだからお昼は抜き』というオプションなど存在しません。日々のご飯時間はしっかりとスケジュールに組み込まれており、滞在中にすっかり体が重くなって帰路につくのがお決まりのパターンです。
何十年も主婦をして子供達を育て上げたお母さんの料理は年季が違います。何気なく出されるシンプルなきゅうりとハムのサンドイッチが自分では決して作れないような味だったり、どんなからくりがあるのだろう??といつも思います。中でもポテトサラダの味が忘れられず、なんとか再現しようと調べてたどり着いたのが以下のレシピです。サワークリームの酸味とネギの風味でひと味もふた味も違うポテトサラダに変わります。
★デンマーク風ポテトサラダ
★材料(3~4人分)
ジャガイモ 500g
玉ねぎ 1/4個
チャイブ、もしくは浅葱ネギ 刻んだものを大さじ2杯
◎ドレッシング
サワークリーム 150ml
マヨネーズ 大さじ3杯
マスタード 小さじ1杯
レモン汁 大さじ1杯
1,ジャガイモを茹でます。
2,ドレッシングの材料を混ぜ合わせて塩、白こしょうで味を調節します。
3,ジャガイモが茹で上がったら皮をむいて、食べやすい大きさに切ります。
4,ジャガイモ、細かくみじん切りした玉ねぎ、チャイブ(もしくは浅葱ネギ)を合わせた後、上記2のドレッシングをかけて混ぜて完成。
★ポイント
浅葱ネギの代わりにワケギも使えます。
ジャガイモの種類はお好みですが、ホクホクよりもなめらかなもののほうが合うのでメイクイーンがいいと思います。
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